皮膚科と言えば、皮膚疾患を診る診療科目です。例えば、虫刺され、水ぼうそうなどのウイルスによる疾患、やけど、しもやけ、かぶれ、アトピー性皮膚炎などです。最近では子どものアトピー性皮膚炎が増えています。アトピーは食生活が大きな要因になっています。
また皮膚の状態を診るというイメージが強いですが、実はメスを使って手術もします。例えば重症の火傷による皮膚移植には、皮膚科医が携わります。皮膚にできるだけ縫合の痕跡を残さないように、こまめな技術を必要としますので、美容整形外科医の中には、皮膚科専門の医師もいます。皮膚科医は入院患者さんを受け持つことが少ないので、体力的にもくつくないことから、女医さんが多いです。
こまめな縫合を要するという意味でも女医さんの多いことが頷けます。薬関連に関しては、軟膏やクリームを他の診療科目よりも多く使います。軟膏は単独で使用することは少なく、患部の状態によって2~3種類の軟膏やクリームを混合して使用します。軟膏やクリームの配合は処方せんを確認して薬剤師がおこないます。
配合量に関しては医師それぞれによって考え方が違いますので、予め配合量を決めておき、患者さんが処方せんを持ってきたらすぐに外用剤を交付できるようにしておくのです。アンチエイジングと言われる老化予防の研究が進んでおり、いかにして皮膚を若いころのように肌艶がよくて、ぴちぴち感を保てるか、といったことに取組んでいる専門チームは皮膚科専門医が多いです。
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