ニーズ高まる超音波検査

現在、超音波検査は健康診断などで非常にメジャーな検査として知られています。超音波検査のメリットとしてあげられるのは、まず音波であるためエックス線のように被ばくの恐れがないことです。そのため妊婦さんのような方にも使用することができます。さらにエコー画像はそのときリアルタイムで確認することが可能であるため、患者と医師の双方で症状を見ることができます。

超音波はもともと「人の耳ではとらえることができない音波」のことです。この音波を体に流すことで、組織や臓器からの跳ね返りの音波を画像に表します。たとえば腹部超音波検査の場合であれは、肝臓や腎臓など体にとって大切な臓器の映像を写しとることが可能です。そのため脂肪肝や尿管結石などの疾病が素早くわかるため、すぐに対策をとることができます。

脳検査として近年取り入れられているのは頸動脈エコーです。首にある頸動脈は頭に血液を運ぶ太い血管で、ここに血栓ができたり動脈硬化の兆候が見られた場合には、早期に治療が必要となります。すでに生活習慣病を患っている方の場合は、より頸動脈エコーの診察を受ける必要があるといわれています。頸動脈の太い血管は二手に分かれ、片方は脳、もう片方は顔へ血液を運びます。

その際にできる分岐点には脂肪がたまったり、血栓ができやすくなるのです。そのためすでに血糖値が高い場合や、脂質異常症などの危険がある人は要注意する必要があるのです。このように超音波検査は、人類の健康のためにすでに医療の場所で大活躍しています。