超音波検査は医療分野でも広く使われています

超音波検査が社会の各ジャンルで力を発揮しています。医療分野や機械、電子部品、自動車、橋梁などを対象に、物を傷つけることなく検査をすることが可能な点が大きな特徴です。高品質の製品が求められているのが現代社会ですので、品質の検査はすこぶる需要になってまいります。品質チェックの重要度が高まってくる中、人体であれ物体であれ、どんな角度からでも高度な検査や測定ができる超音波検査が非常に重宝されていることは、あらためて言うまでもありません。

超音波は人間には音として認識することができないので、超音波が騒音となることはありません。放射線とは違って人体に無害とされていますので、安全性の点でも十分な信頼に値するのです。医療分野で超音波検査が使用されている範囲は、腹部、心臓、頸動脈、乳房、甲状腺などと非常に広いです。超音波検査は簡便に実施することが可能で、しかも繰り返し行うことができますので、スクリーニング検査として優位性を発揮しております。

そして、リアルタイムに体内の画像を目視できるところから、血液の流れや心臓の微細な動きなどを把握するための精密検査にも使用されているのです。ただ超音波の性質は固体や液体で伝わりやすく、気体は伝わりにくいというものがあります。ですから、たとえば肺や消化管などのように内部に空気やガスなどを含んでいる臓器の場合は、描出力が低くなることは避けられません。検査のときは患者はベッドに横になり、超音波ゼリーを対象となる部位に塗って、プローブを当てながら検査を行います。