広がる超音波検査の可能性とは

超音波検査とはどのようなものか、ほとんどの方はご存知かもしれません。人の耳では聞くことができない超音波を体内に流すことで、普段肉眼では観察することができない身体内部の異常を察知することができます。しかも被ばくの恐れがないので、妊婦の身体の状態を探るためにも使用されている、大変メジャーな検査といえるでしょう。腹部エコー検査という身体検査の項目は、高齢の方であれば一度は目にしているのではないでしょうか。

この検査を受けることで、各臓器の状態をリアルタイムで目視確認することができるようになりました。肝臓が肥大していれば、脂肪肝などの疑いがありますし、音を通さない石が腎臓で発見できれば、腎結石が疑われます。このように病気を予め予防するという面においては、超音波検査は非常に役立つ検査なのです。近年はこの超音波の可視化の性質だけではなく、振動の能力を使用する機械の分野が増加傾向にあります。

超音波のもつ音波の振動エネルギーを利用することで、工業や産業の分野でも超音波検査を実施することが可能なのです。身近な例でいうと、眼鏡の洗浄などは超音波で行われます。細かい振動がレンズについた汚れを綺麗に落とすのです。レンズのような傷をつけてはならないものを洗浄するためには、超音波のような特性が必要となります。

他にも音波の振動によって水を震わせて霧を発生させる加湿器などがよく知られています。このように超音波にはいくつもの可能性が秘められているのです。

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